
皇室見聞録管理人の咲耶です!
今回のテーマは「新年一般参賀の待ち時間は?天皇陛下の正月の過ごし方は?」です。
毎年、正月に天皇皇后両陛下はじめ皇族の方々が国民の前にお出ましになり手を振ってご挨拶していただける光景をテレビで見かけますが、新年の一般参賀は日本人なら一度は行ってみたいと思いませんか?
たくさんの人が押し寄せることが想像できますが、待ち時間はどのくらい?予約が必要?など詳細情報をお伝えします。
また、天皇陛下はどんな正月の過ごし方をされるのかもみていきましょう!
新年一般参賀の待ち時間は?混雑状況は?
天皇陛下や皇族方に会えるチャンスは限られていますが、その貴重なチャンスは正月の恒例行事、新年一般参賀ですよね。
これは誰でも行けるので直接両陛下や皇族方のお姿を拝見したい人は要チェックしておきたい行事です。
ちなみに私も皇室ファンの一人としてぜひとも参加したいと思っているのですが、残念ながら正月が休みにならない職業についているため一度も願い叶わずといったところですが・・・。
一般参賀は正月以外にも天皇誕生日に行われていますが新年はさすがに人手がすごいですね。
2017年は陛下が退位のお気持ちを表明されたこともあり、もしかしたら今上天皇のお姿を拝見できるチャンスはもう数少ないのでは?ということから参賀者数は例年よりも多く約96000人だったそうですが、近年では皇室人気がどんどん高まり年々増加傾向にあるようです。
昨年の正月の参賀者人数は約82000人で前年よりも増えていたということで、右肩上がりで人手が多くなっているのがわかり、待ち時間も長くなるよう思います。
そして平成29(2017)年の今年は生前退位が正式に決定されたことで翌年の参賀者人数はさらに増えることが予想されます。
新年の一般参賀の日程は宮内庁のHPで発表されていますので待ち時間などと併せて詳しくお伝えしましょう。
日時 平成30年(2018年)1月2日 午前9時30分〜午後2時10分
参入門 皇居正門(二重橋)
退出門 坂下門、桔梗門、乾門
お出まし 第1回 午前10時10分頃
第2回 午前11時00分頃
第3回 午前11時50分頃
第4回 午後1時30分頃
第5回 午後2時20分頃
テレビで見ている限りではお出ましになられるのは一回だけなのかと思っていましたが、なんと5回も予定されているんですねー。
こうして見ると待ち時間は最初の回が行われるまでが一番長そうな感じがしますが、早い人はいい位置をゲットするために新年が明ける前日の夜から待っている人もいるそうです。
2回目からは前の回との間が待ち時間になりそうですが今年の参賀者数が約96000人ということですので単純に一回あたり2000人としてもかなり混雑することは想像できますよね。
そして、5回のお出ましのうち1回目と2回目は天皇皇后両陛下と皇太子同妃殿下を始めお出ましになれる成年の皇族方が、3回目以降は天皇皇后両陛下と皇太子同妃殿下、秋篠宮同妃殿下、眞子内親王がお出ましになられるということです。
入門する時には手荷物検査が行われることやしっかり列を守って入門するため実際に入れるまでにはそれなりの待ち時間も覚悟しておいた方が良いかと思います。
私が皇居見学に行った時は平日だったにもかかわらずかなりたくさんの人が見学で訪れていて、入門するまでに長蛇の列ができていました。
そんな普通の時ですら一人一人チェックがありそれなりの待ち時間があったので新年の一般参賀ともなるとかなり長い時間を必要とする気がします。
一般参賀の見どころや注意点は?
毎回、正月に行われる一般参賀の見どころはやはりなかなかお目にかかる機会がない皇族方を間近で拝見できるということですが、今上天皇が在位中のお出ましが残り少ない機会ということで2018年の新年はさらなる混雑でかなりの待ち時間を加味してもあまりあるくらい特に貴重かもしれません。
さらに秋篠宮家の眞子様も小室圭さんとご結婚が決まっていることで、2018年が最後のお出ましとなりその後は一般人として生活されることになる可能性が高いのでこれもまた貴重な見どころになると思います。
眞子様の皇族としてのお姿はご結婚後は拝見できなくなるってかなり寂しい気がしますが、私と同じような想いで正月に一般参賀に訪れる人はたくさんいるんじゃないかと思っています。
ですので例年よりもさらに参賀人数が多くなることが考えられますよね。
では、皇居に行く時に気をつけたい注意点をいくつか挙げてみたいと思います。
まず一番の注意点は防寒対策です!
一月ですので寒いことは確実。さらに待ち時間が長くなるので寒さ対策は必須です。
服装はとくに正装などはしなくてもOKですが暖かい服装が理想的です。
また、入門してから参賀が行われる長和殿までなかなかの距離があることと坂道になっているため歩きやすい靴がおすすめです。ハイヒールなどを履いて行くとちょっと大変かもしれません。
荷物に関してもキャリーバッグや大きい荷物は待って入れませんので入り口で預ける形になります。ですので必要なければ待ち時間を考慮しても荷物は少なくしておく方がいいと思います。
写真は撮れますが三脚などでの撮影はできません。また、自撮り棒もNGですのでご注意を!
私自身が皇居見学に訪れた時に皇族方がお出ましになる長和殿も見学してきました。
テレビでは参賀者からかなり遠く離れていてかなり高い位置で手を振っているように感じていましたが、実際にその場に行ってみたら驚くほど近くて低い!
すぐそこにガラス張りのテラスがあり、そこに皇族方が並んで手を振っているのだと宮内庁の職員の方が教えてくれました。
天皇陛下や美智子さま始め皇族方の表情もわかってしまうくらい近くて低いということに驚きましたが新年の一般参賀の時には大勢の人が押し寄せて日の丸の旗をパタパタ振るわけです。
ということは、チビは注意ですよね。
自分よりも高い位置でたくさんの人が旗を振ったり万歳したりするので前列に近いポジションをゲットできなければ両陛下の姿は全く見えないということになってしまいます。
私も身長146.5センチのチビなのでこういうことはよくあることですが、さすがに新年の一般参賀に訪れた時には避けたいですよね。
なのでおチビさんはできるだけ前列に近いところか背の高い人がいない位置を死守しましょう。
天皇陛下の正月の過ごし方は?
一般的に正月は初詣に行ったら新年のご挨拶で親戚まわりをしたりという過ごし方をする場合が多いと思います。
それが済めばあとはおせち料理を食べてのんびりするという家庭や、実家に帰省したり海外に旅行に行ったりするものですが天皇陛下はどうでしょうか。
一般参賀は1月2日ですがそれ以外って美智子さまとお二人でどんな過ごし方をされているのかな?なんてちょっと知りたくなりませんか?
実はのんびり一家団欒の正月どころか天皇陛下にとっては一年で一番多忙となる時なのです。
国民が初詣に出かけたりカウントダウンで盛り上がりお酒を飲んで爆睡という過ごし方をしている中、元旦の早朝5時半が陛下の仕事始めとなるのです。
宮中三殿の西側に並ぶ神嘉殿の前庭に黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)という古式装束を身に纏った陛下はお出ましになるのです。
ここで何が行われるのかというと「四方拝」という皇室祭祀です。
この祭祀は天皇だけしか許されておらず、天皇以外は誰も目にしたことがない秘儀。
古式装束を纏った陛下は極寒の中、神嘉殿の前庭の地面に畳が敷かれ、屏風で囲まれた場所にお出ましになり、かがり火が焚かれた中で正座をし皇祖神である天照大御神が祀られる伊勢神宮の方角に向かって拝み、続いて東西南北の順に四方の神々を拝みます。
この時に拝礼される神々と天皇陵は伊勢神宮、天神地祇、神武天皇陵、伏見桃山陵(明治天皇)・多摩陵(大正天皇)・武蔵野陵(昭和天皇)の先帝三代の山稜、武蔵国一宮(氷川神社)、山城国一宮(賀茂別雷神社と賀茂御祖神社)、石清水八幡宮、熱田神宮、鹿島神宮、香取神宮です。
この時陛下が祈ることは国家国民の安泰と平和、五穀豊穣です。天皇陛下は日本の最高神官としてご自身の幸せを祈るのではなく国民の過ごし方のことを祈っておられるのです。
この祭祀は歴代天皇に代々伝えられてきた儀式で飛鳥時代から始まり平安時代には正月の宮中祭祀として定着しました。
宮中祭祀の中では新嘗祭と並ぶ重要祭祀となりますが新嘗祭は代理が許されていますがこの四方拝は天皇しか行えない重要な祭祀となります。
拝礼の時、天皇陛下は独特の呪文を唱えるのですが、この呪文は「さまざまな国難や国民の苦しみは自分の身を通すように」という意味で国家国民の厄払いの呪文なんだそう。
この厳粛な祭祀が行われる前日の大晦日には御身を清める潔斎があるので両陛下の正月の過ごし方は私たちが想像するよりもハードです。
(通常ですと神嘉殿の南庭で行う四方拝という祭祀も平成24年からは高齢となった陛下の体調を考慮して御所で行われているということです。)
さらに、この四方拝が済むと次に行われるのが「歳旦祭」という祭祀。これは宮中三殿の賢所、皇霊殿、神殿に祀られる天照大御神や歴代天皇、皇后、皇族の御霊と八百万の神々に拝礼する儀式です。この儀式は皇太子殿下も拝礼されるということですが、こちらも高齢となった陛下の体調を考慮して平成24年からは掌典が代拝しているということです。
続いて側近の侍従長などの挨拶を受け、その後9時45分からは「新年祝賀の儀」が行われ、ここでは天皇陛下と美智子さまが揃って皇族方や元皇族、内閣総理大臣、閣僚、最高裁判所長官、宮内庁職員の新年の挨拶を受け、さらに午後からは各国の駐在大使夫妻の挨拶をお受けになるのです。
この間陛下は宮殿の松の間、竹の間、鳳凰の間など挨拶に訪れた人たちが待機する部屋を立ちっぱなしで回られ元旦だけで挨拶を受ける人数は600人以上にもなるとか。
元旦の早朝からこのような重要な祭祀を行い、2日には一般参賀で国民の前にお出ましになるということで私たち一般人の正月の過ごし方とは全く違うのです。
そして次いで3日には「元始祭」という宮中祭祀が行われる。これは宮中三殿にて年始に当たり国と国民の繁栄を祈る儀式。
天皇陛下の正月の過ごし方を簡単にお伝えしましたが、ざっと見ただけでもかなりのハードスケジュールですよね。
これらの祭祀についてはテレビなどでは報じられることがほとんどないため知られることがありませんが飛鳥時代から長い間、国民の幸せを願ってこれらの儀式が行われてきたということです。
こうして詳しく見ていくと、いつも私たちの前にお出ましになる陛下はニコニコとされていますが国民が知らないところで驚くほど激務をこなすという過ごし方をされてきたわけですねー。
今回は「新年一般参賀の待ち時間は?天皇陛下の正月の過ごし方は?」でお伝えしました。