
皇室宝塚見聞録管理人の咲耶です。
本日は「宝塚出身の女優や歌手は?独身が多い!?」というテーマで歌劇団出身の女優や歌手についてお伝えします。
タカラジェンヌとして大活躍したスターのみなさんは芸能界に入ることが多いですよね。
色々見ていくと元ジェンヌという経歴を持つ人の多さに驚きます。
退団後は独身の方もたくさんいるということでみなさんの第二の人生を探ってみたいと思います。
宝塚出身の女優は?
100年以上の歴史がある宝塚はこれまで多くのスターたちを排出してきました。
現在もドラマやバラエティーで大活躍している人もたくさんいますが「え?この人もジェンヌ出身なの!?」という人ってけっこういますね。
例えば乙羽信子や浜木綿子、八千草薫といった大女優と言われる方々も芸能界への入り口は歌劇団でした。
乙羽信子は1937年に音楽歌劇学校(現・音楽学校)に入学。27期生として入団し、後に雪組トップ娘役に就任。
そして後に大映に入社して女優に転身した方です。
浜木綿子は1953年に音楽学校を経て40期生として入団。
雪組でトップ娘役を務め後に女優として活躍しました。
浜木綿子というと、俳優で歌舞伎役者の香川照之のお母さんということで知られていますが特に有名なのは息子を東大に入れたということでしょうか。
そして浜木綿子で頭に浮かぶのは「女監察医室生亜希子」シリーズですが1980年代から2000年代にサスペンスドラマでよく見かけていましたね。
続いて八千草薫について。
1947年に入団し娘役として活躍しました。在団中から外部への出演などを行うなど大人気の八千草さん。
年齢を重ねてもかわいさは変わらず魅力的な女性ですよね。
ベテランさんでは他にも俳優の津川雅彦とおしどり夫婦として知られていた朝丘雪路。
彼女は月組の娘役として活躍していました。
また俳優・高嶋政宏、政伸兄弟のお母さん寿美花代も実はタカラジェンヌ出身。
男役トップスターとして君臨していたそう。
夫の高島忠夫とは在団中に知り合い交際していたとか。
結婚のために退団してその後は夫婦でテレビに登場することが多かったですね。
このように昭和を代表する大女優が歌劇団出身なんです。
現在も芸能界で活躍中の元ジェンヌを一挙にご紹介していきましょう!
・大地真央
59期生として入団後、早い段階から注目を浴びていました。1982年にトップスターに就任。
辞めてから舞台はもちろんドラマや映画に多数出演し大女優の仲間入りを果たしました。
プライベートでは松平健と結婚し大物カップルの誕生と話題になりましたが後に離婚され、現在は森田氏と再婚されています。
・黒木瞳
67期生として入団後月組に配属されました。
在団中からテレビ番組にレギュラーを持ったり映画に出演するなどすでに大女優の素質満載。
トップスターには娘役では最速の入団2年目の大抜擢で知られていますが、これは相手役の大地真央が彼女を指名したことから異例の大出世となりました。
在団中は相手役の大地真央に迫るほど絶大な人気を集め、相手役と一緒に劇団を去りました。
今ではトップコンビ同時は珍しくありませんが、トップスター固定後では初めてのことでした。
・真矢みき
続いての出身者は大地真央に憧れて67期生として入団した真矢みき。初舞台から注目を浴びる存在。
1995年に花組トップスターに就任。
ロングヘアーの男役でも知られていますが、それ以外にも独特の衣装やメイクなどを取り入れ、さらには武道館でのソロコンサートや写真集の出版などヅカの革命児と呼ばれていました。
先に紹介した黒木瞳とは同期。
・天海祐希
73期生として歌劇団に入団し新人の頃から注目される存在でした。
先輩たちを飛び越えて初舞台からわずか6年半で月組トップスターに就任。
このスピード出世は史上最速と言われて話題になりました。
ちなみに天海さんが就任した年、同期は新人公演で主演を演じ、彼女の後任は3代続けて先輩が務めています。
これを見ても彼女の凄さがわかりますよね。
そしてトップ就任後わずか2年で退きました。その後独身。
劇団の象徴にもなっているフィナーレで背負う大きい羽も彼女は背負わずに公演を行うなどさまざまな伝説を残したのも彼女でした。
・一路真輝
68期生として入団後雪組トップスターに就任。
高い歌唱力に定評があり、娘役も務められる容姿からヒロインを演じたことも。
ジェンヌ引退後は舞台やテレビドラマなど女優として活躍し後に俳優の内野聖陽と結婚。
女の子を授かり育児と家庭を優先するため芸能界を無期限休養を発表しましたが2011年に離婚し現在は独身。
・安寿ミラ
1980年に入団。1991年に花組トップに就任。
後輩で二番手の真矢みきと男同士のコンビが話題となり「ヤンミキ」というニックネームがつきました。
劇団引退に先立って行われる予定だったサヨナラ公演が阪神淡路大震災が起こったため開催できない状況に。
そんな中、天海祐希や一路真輝が劇団と交渉し、さらに演歌歌手の細川たかしの計らいにより現在の梅田芸術劇場での上演が実現する。
また、全国から大劇場でのさよならショー上演を求める署名が集まり後に無事ショーが行われました。
その後、女優として活躍していますが独身です。
・涼風真世
1981年に入団。同期に黒木瞳や真矢みきがいる。
先代の剣幸の後任として月組トップスターに就任。
相手役には麻乃佳世を迎えましたが彼女は元々ファンで彼女好きが高じて歌劇団に入ったそう。
見た目が女性っぽいため娘役出身に間違えられることも多いが本人は男役に強いこだわりを持ち、高い歌唱力の持ち主だった。
退団後、アニメ「るろうに剣心」で声優を務める。
2004年に元ラグビー部日本代表の男性と結婚するも後に離婚し現在は独身。
・小柳ルミ子
宝塚出身のイメージが少ない小柳ルミ子ですが実は「夏川るみ」の名前で入団。
音楽学校時代にプロダクションに歌手としてデビューの約束をしていたため2ヶ月で退団し渡辺プロダクションからデビューした。
芸能界に入ってからは歌手はもちろん女優としても活躍。
・純名里沙
76期生として入団。
高い歌唱力が定評でエトワールに抜擢される。
在団中にNHK連続テレビ小説の「びあの」で主演を務め、現役のタカラジェンヌがヒロインを演じることで話題となりました。
その後、真矢みきの相手役として花組娘役トップスターに就任。
その後は女優や歌手として活躍し現在は独身です。
・檀れい
1992年に入団。月組に配属後真琴つばさの相手役として娘役トップに就任。
2度の中国公演に出演し楊貴妃の再来と言われて絶賛された。
真琴つばさが去った後は専科を経て星組の湖月わたるの相手役としてトップ就任。
劇団引退後は女優として活躍し現在は俳優の及川光博と結婚しています。
・紺野まひる
1996年に入団後雪組に配属。
2002年にトップに就任するも同年に大劇場一作品限りで終了。
現在は中学校時代の同級生だった男性(日本航空のパイロット)と結婚し二人の娘さんに恵まれています。
・真飛聖
1993年に入団後星組に配属。
2005年には花組に組替えが行われ春野寿美礼の後任としてトップに就任。他組の出身者では20年ぶり。
2011年にその後女優として活躍。現在は独身。
・安蘭けい
77期生として入団。春野寿美礼や花總まりと同期。
雪組→星組となり2006年に日本国籍を持たないタカラジェンヌでは2人目となるトップ就任。
ちなみに一人目は鳳蘭。
・柚希礼音
1997年85期生として入団。星組に配属。
2009年先代の安蘭けいの後任としてトップスターに就任。
台湾公演を成功させたり武道館でソロコンサートを行うなど数々の伝説を残す。
相手役の夢咲ねねとのラブラブぶりも話題となり「ちえねね」コンビと呼ばれ人気を集める。
2015年に退団。
千秋楽公演は歌劇団ライブ中継史上最大規模で行われ全国45ヶ所の映画館、台湾の映画館で生中継が行われた。2万6000人を動員。
劇場前で行われる恒例のパレードには過去最高の1万2000人が集結し別れを惜しんだ。
スポーツ紙や情報番組などでも大きく取り上げられ注目度の高さが伺える。
柚希礼音の就任期間6年は春野寿美礼を抜いて一位に。
その後はアミューズに所属し舞台などで活躍。現在は独身。
・早霧せいな
87期生として入団後宙組に配属。
2009年雪組に組替えが行われ2014年壮一帆の後任としてトップ就任。
相手役には咲妃みゆを迎え「ちぎみゆ」コンビで人気を集める。
ルパン三世やるろうに剣心などそれまでの宝塚にはないジャンルの演目を多くこなし圧倒的に女性ファンが多い中で男性ファンを獲得したのが彼女です。
男性トイレに行列ができるスターと言われ、就任以来大劇場主演作5作連続で稼働率100%超えを達成。
歌劇団では史上初の新記録でした。
2017年に劇団引退後は女優として活躍。現在は独身。
・咲妃みゆ
2010年入団後月組に配属。
2014年に雪組に組替え後愛加あゆの後任としてトップ娘役就任。
早霧せいなの相手役として人気を集める。
相手役の早霧と同時退団。
その後芸能界入りし、ドラマ「越路吹雪物語」に出演するなど女優や歌手として活躍中。
このドラマはテレビ朝日系で放送された作品で越路吹雪の半生を描いた物語。
主人公は歌劇団を卒業後に歌手として活躍したシャンソンの女王と呼ばれた人ですが、この作品の中で咲妃みゆさんは大先輩でご自身と同じく雪組の娘役だった乙羽信子の役を演じました。
現在は独身。
・夢咲ねね
89期生として入団後月組に配属される。
その後星組に組替えが行われ、のちに柚希礼音の相手役としてトップ娘役に就任。
柚希とともに台湾公演を成功させ、相手役とともに劇団を去る。
芸名を本名の「赤根那奈」に変更し女優として活躍。
2016年には芸名を宝塚時代の「夢咲ねね」に戻すと発表。
妹は雪組娘役トップの愛加あゆということで姉妹での就任は宝塚初でした。
・野々すみ花
次の出身者は2005年に入団後花組に配属された野々すみ花。
ダンス、歌、芝居の三拍子揃った娘役として「ヅカの北島マヤ」と呼ばれ高い評価を得ていた。
2009年に宙組の大空祐飛の相手役としてトップスターに就任。
その後は舞台女優やテレビで活躍中。「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターとしてねも活躍。
宝塚出身の歌手・タレントは?独身が多い!?
ここまで主に女優として活躍しているジェンヌ出身の方たちをご紹介してきましたが、ほかにもさまざまなジャンルで頑張っている方もおられます。
続いては歌手として活動している方やタレントとして頑張っている方たちをご紹介します。
・はいだしょうこ
84期生として入団し芸名は「千琴ひめか」。
お父さんは前国立音大准教授で現ミュージカルアカデミードリーム学院長、お母さんは声楽家、お姉さんは歌う薬剤師と音楽一家なんだそう。
本人も音楽学校に入学する前には国立音大附属高校声楽科に通っていた。
星組に配属され通常は6年目以上にならないと務められないエトワールを入団3年目にして務める。
2002年に退団し、その後5年間NHKの「おかあさんといっしょ」の第19代うたのおねえさんで人気を集める。
歌劇団に在団した期間が短いことやジェンヌ時代の芸名を使っていないことから彼女はうたのおねえさんのイメージが強いですね。
ちなみにタカラジェンヌ出身でうたのおねえさんを務めるのは二人目だとか。
おかあさんといっしょを卒業してからは歌手として活動する一方でバラエティー番組に出演することも多く、また、大河ドラマなどにも出演している。
以前はフジテレビの「笑っていいとも!」の火曜レギュラーとして出演。
・遼河はるひ
劇団に入団後月組の男役として活動していました。
2009年に退団後、舞台やドラマなどに出演していますが、バラエティー番組などに多く出演しタレントとしての活躍が目立つジェンヌさんじゃないでしょうか。
現在は独身。
・紫吹淳
在団中は月組のトップを務める。
退団後は女優の活動はもちろんバラエティー番組に出演し「ばあや」がいないと何もできないお嬢様キャラになっています。
現在は独身。
・真琴つばさ
71期生として入団後、花組に所属しました。
退団後は歌手などの活動とともにタレントとしてバラエティー番組に出演することも多いです。
退団後意外な人生を歩むタカラジェンヌは?
歌劇団出身の人がこんな生き方してるの!?という意外な人生を歩んでいる方たちもたくさんいますよね!
ここからはそんな元ジェンヌさんを挙げていきたいと思います。
まずは独身の人が目立つと言われている中で退団後結婚して幸せな家庭を築いている人も。
その一人が白城あやかですね。
ジェンヌ時代には紫苑ゆうの相手役として星組トップ娘役を務めました。
退団後にはタレントの中山秀征と結婚して豪華な結婚式を行いました。
その後、二人の間には4人もの子宝に恵まれ子だくさんタレントの先駆け的な存在になりました。
さらにタカラジェンヌ出身で意外な人のお嫁さんになっていたのが早霧せいなや龍真咲と同期だった日向燦。
花組の男役として活動し退団後、ミュージシャンの美勇士と結婚して4人の子宝に恵まれているんですが、旦那さんの美勇士は桑名正博とアン・ルイスの息子さんなんです!
しかもミュージシャンの夫は収入が少なく奥さんの日向燦がメロンパン屋さんで必死で働く姿がテレビで取り上げられたのです。
タカラジェンヌという輝かしい経歴を持っていてもやはり家族の笑顔が一番の幸せなのかもしれないですね!
続いてご紹介するタカラジェンヌ出身者は末宙星沙と七星きらです。
宝塚はダンス、歌、演技に優れた人たちがたくさんいますが、このスキルを使うなら舞台俳優としての活動でしょうか。
末宙さんはジェンヌ時代は花組の男役として活動、七星さんは同組の娘役として活躍し退団後には劇団四季に所属しているのです。
また、冴輝ちはやは雪組の男役として活動し退団後は会社員として働き、その後ミス・ユニバースのファイナリストに選ばれました。
さらにその後には声優を目指し2013年に本格的に活動を始めているそうです。
続いて「若みゆき」という芸名でタカラジェンヌとして活動していたのはかつて総理大臣を務めた鳩山由紀夫氏の奥様の鳩山幸さんなんです。
星組の娘役としてフランスのパリ公演メンバーにも選ばれているのです。
退団後、一般男性と結婚するも離婚し、鳩山由紀夫氏とは再婚です。
意外な人生といえば「若梅昌子」という芸名だった元ジェンヌ。
歌手を目指しながら劇団に入団しましたが退団後は子供の頃からの霊感を使って占い師(泉アツノ)という人生を歩んでいます。
かつてテレビ番組に出演し「こんなん出ましたけど〜」という流行語も生まれました。
歌劇団出身と言っても退団後にはさまざまな人生が待っているものですね。
今、私たちが良くテレビで見かける方たちの他にたくさんそれぞれの人生を歩んでいる人がいるということです。
鳩山由紀夫氏の奥様がタカラジェンヌだったということも驚きましたが中には大検を受けて医学の道に進んだり、歯科医になったというすごい女性も。
さらには84期生として入団し2005年に退団した仙堂花歩は後に吉本新喜劇に入ったという女性もおられます。
同期には先ほどご紹介したうたのおねえさんに転身したはいだしょうこ(千琴ひめか)などがいますが音楽学校を首席で卒業した実力の持ち主でした。
さらにお母さんも昔宝塚の花組に在籍していたとか。
退団後の人生は人それぞれですがきっと劇団で経験したことは色々な意味で勉強になったでしょうね。
昔は花嫁修業に音楽学校に入れる親もいたくらいですからね!
ということで本日は「宝塚出身の女優や歌手は!?独身が多い!?」でお伝えしました。