宝塚『ベルサイユのばら』のおすすめと感想・あらすじは?

皇室宝塚見聞録管理人の咲耶です。


本日は宝塚の不屈の名作ベルサイユのばらのあらすじと歴代の中でおすすめの作品や感想など管理人の個人的な意見を交えてお伝えしていきたいと思います。

宝塚『ベルサイユのばら』の歴史とおすすめは?

宝塚の代表作のひとつとして挙げられる演目のベルサイユのばらは初演から何度となく繰り返し再演され長い歴史を持つ作品となっています。

同じベルばらでもスポットを当てる主人公が違うバージョンがあるので違った視点から観られるという点からひとつではなく色々なタイプの公演を観劇するとより楽しめるのでおすすめです。

宝塚でのベルサイユのばらの歴史を振り返って行くと、最初に上演されたのは1974年8月。

1970年頃の宝塚は数多くのスターを輩出したりプロードウェイの翻訳上演を行なったりしていましたがテレビの普及や観劇以外の娯楽が多様化してきたことなどから赤字続きでした。

現在ではチケットを取ることすら困難で人気のある演目は幻かと思ってしまうくらい入手困難なことでも知られていますがその頃は閑古鳥が鳴く日が増えていたそう。

歌劇団そのものの存続も危ぶまれ劇団内部のみでの制作ではなく外部の演出家を招くことに。

そこで招かれたのが長谷川一夫氏。

彼が一作目で手がけた「我が愛は山の彼方に」で一定の成果が挙がったため続けて長谷川氏に演出を依頼。

ここで彼は洋物を手がけたいということで脚本・共同演出を担当した植田氏が題材選びを行なった。

その当時、ファンから少女漫画の「ベルサイユのばら」は宝塚にぴったりだとおすすめされていたため原作を読んだところ、手がけたいという気持ちに駆られ長谷川に相談するもストーリーが王妃の不倫ということで「清く、正しく、美しく」をモットーとする宝塚にはできないと指摘された。

脚本などを工夫し歌劇団らしくするということで説得し長谷川氏の賛同を得ることができ上演にこぎつけたということです。

今では「るろうに剣心」や「ルパン三世」「天は赤い河のほとり」「伯爵令嬢」などマンガが原作になっている演目も多く上演されていますが、この頃の劇団では漫画を舞台化した例がなかったことで反対する声も多かったとか。

しかも「ベルサイユのばら」は女の子が大好きなベタな少女マンガ。

キラキラを周囲に撒き散らして歩いてくる王子様が登場したり、絢爛豪華なドレスを纏ったお姫様がたくさん登場する世界。

その上、洋物なので金髪に八頭身のスタイル抜群イケメン王子。

いくらマンガとはいえ夢見る少女の中には憧れを抱くファンがたくさんいるわけです。

そうした熱狂的なファンからは元々スタイルが悪い日本人が八頭身の王子様を再現できない!イメージが崩れるからやめて!といった批判が寄せられ、植田氏のもとにカミソリ入りの手紙が送られてくるといった事態が起きました。

さらにオスカルを演じる榛名由梨の元にもカミソリ入りの手紙が送られてきたそう。

確かにマンガを実写化するとそれまで主人公や登場人物に抱いていたイメージが崩れてガッカリすることは多々あります。

私自身も大好きな漫画が実写化されてドラマになったらあまりのギャップにガッカリして二話目以降は見る気をなくしたことはよくありました。

それと同じで夢の世界をイメージしている人たちが舞台化されたことで思い描いたオスカルじゃなくなることはイヤ!となるのもわかる気がしますよね。

そんな中、配役が決まった月組のジェンヌたちは原作に近づけるように化粧などを工夫したりと努力をし、演出でも少女マンガ特有の瞳の中にキラっと光る星が再現できるように照明や目線の配り方を研究するなどさまざまな工夫をして初日を迎えました。

その結果、初日は9割の動員数となりましたがその後は満員御礼となり大成功。

翌年には一本立てで花組が上演。

オスカルとアンドレにスポットを当てた作品を一本立のため長い公演時間が確保でき、さらに加筆を加えて行われました。

この公演では初演で主役を演じた榛名由梨がアンドレを、「オスカルは安奈淳が一番似合う」というファンの声を受け、植田氏のプッシュによって安奈淳が演じることになりました。

そのため、この回のサブタイトルは榛名由梨が上級生のため「アンドレとオスカル編」と初演を成功に導いた榛名さんに配慮したタイトルとなりました。

現在でも厳格な上下関係があることで知られる宝塚ならではのエピソードですね。

この公演は初演以上に大成功を収め、この後に雪組、星組、月組と続々と上演され大ブームとなったわけです。

こうして存続すら危ぶまれるほど低迷していた宝塚を救ったと言っても過言ではない演目が「ベルサイユのばら」なんです。

ベルばらと運命の出会いを果たしていなかったら今頃はなくなっていたかもしれませんね・・・。

この後も折に触れて何度も上演され、その都度出演する生徒さんも違っています。

そのため自分のご贔屓のジェンヌさんが出演するものを見るのがおすすめですが、皆さんメイクやカツラなど原作に忠実に工夫しているので漫画に出てくる王子様がそのまま登場したんじゃないかと錯覚してしまうほどリアルな仕上がりです。

さらにオスカルとアンドレにスポットを当てたものやフェルゼンとマリーアントワネットを中心に描かれたものなどさまざまなバージョンもあるので違うパターンで楽しむのもおすすめです。

昔に比べてジェンヌの皆さんがどんどん高身長になっていることもありビジュアル的にも洋物にハマり役とあって見応え満載です。


あらすじと歴代キャストは?

「ベルサイユのばら」はフランス革命という歴史に詳しくない人でも聞いたことがあるほど有名な時代を舞台に繰り広げられる恋愛ストーリーです。

作者の池田理代子さんが史実に基づいて描いた少女漫画で作中に登場するマリーアントワネット、フェルゼン伯爵などの恋愛模様を中心に描かれたもの。

原作ファンの間で歴代の公演ではオスカルに人気が集まり登場シーンも多いことから主人公のように思ってしまいますが実はそうではなく実際にはマリーアントワネットが主役の物語。

フランス革命以前から断頭台に送られて命を絶たれるまでを描いた作品ですが恋愛ストーリーということで作中ではそれぞれが一方通行の切ない想いの行方をファンはヤキモキしながら読み進めていくといった感じでしょう。

簡単に言うと、マリーアントワネット⇔フェルゼン伯爵←オスカル←アンドレとそれぞれ一方通行の切ない想いを抱えているというコテコテのラブストーリー。

これを歴代の公演でその都度時代に合わせて加筆したり色付けしたりして上演されてきました。

宝塚では公演毎にスポットを当てる人物が違うためそれぞれのあらすじをザッと見ていきたいと思います。

・オスカル編・アンドレ編

歴代の「ベルサイユのばら」で一番人気があるオスカルにスポットを当てた物語です。

王家を守る役目を担う将軍の家庭に6人目の娘として生まれましたが男の子を望んでいた父親は彼女を男として育てました。

そんなオスカルの側には彼女の乳母を勤めるマロン・グラッセに引き取られていたアンドレが常に寄り添っています。

二人は兄弟のように育ちますがいつしか彼女を一人の女性として意識し恋するように。

しかしアンドレは平民出身ということから身分違いの恋に苦しんでいた。

その頃のブルボン王朝は財政難にあり、国民の不満は爆発寸前。

それまでは王宮警護の近衛隊に所属していたが庶民を守る衛兵隊に転属を願い出る。

荒くれ者の集まりだった衛兵隊はオスカルが女だと侮り反抗していたが彼女の博愛精神と純粋さに心を開き結束が固まっていく。

そんな頃、彼の自分に対する強い愛情を知り驚く。

一方、ジェローデルは彼女に恋心を抱き、将軍の許しを得て求婚するが、アンドレの存在の大きさと彼への想いに気づき求婚は断る。

国王からパリ出動命令が下り出発の前夜、オスカルはアンドレに想いを告げついに結ばれる。

しかし彼はセーヌ河畔で銃弾に倒れ、彼女も激戦の中銃弾に倒れる。

二人はこの世では実らなかった恋を天国で成就させた・・・。

というのがザッとしたあらすじです。

・フェルゼンとマリーアントワネット編

男として育てられた美しすぎるオスカルに注目が集まりまるで主人公のように思えてしまいますが実はこのストーリーの主役はフランス革命で断頭台に散ったマリーアントワネットです。

ということで本来の主役にスポットを当てたあらすじ。

彼女はオーストリア女大公マリア・テレジアの11女としてウィーンで誕生したアントワネット。

政略結婚でわずか14歳でフランス王太子、後のルイ16世に嫁ぎました。

18歳の時のオペラ座での舞踏会でスウェーデン貴族のフェルゼン伯爵と出会う。

また、王妃付きの近衛士官が金髪で男装をした麗人オスカル。

ここで3人は運命の出会いをしてしまうのです。

ルイ16世に嫁いだマリーアントワネットですがフェルゼンと叶わぬ恋に落ち宮廷で噂となる。

そんな王妃を諌めるオスカルですが実は彼女自身もまたフェルゼンに恋心を抱き悩んでいた。

二人は親友という関係だったが彼女は女として彼に恋心が芽生えてしまっていたんです。

ですがフェルゼンは王妃を深く愛し、アントワネットを破滅させてはいけないと身を引く決心をして自国のスウェーデンに帰ってしまうのです。

フランスでは人民の不満が爆発寸前となり、民衆の暴動に備えてパリ出動を命じられたオスカルは兄弟のように育ち常に側に寄り添っていたアンドレの大きな愛に気づき、彼に対する自分の気持ちを知ることとなる。

パリ出動の前夜、二人は結婚の約束をし結ばれるも激戦の中アンドレが銃弾に倒れ命を落とす。

大好きな人の死の悲しみに耐え軍隊を指揮する彼女も銃弾に倒れ、「バスティーユに白旗が!」という言葉を聞き絶命する。

国王も処刑され家族とともに囚われの身となったアントワネットを救うためスウェーデンからフランスに戻ってきたフェルゼンは彼女を脱獄させる計画を立てる。

しかしアントワネットは「子供たちを置いて行けるはずもない」と拒む。

フェルゼンの絶叫の中、マリーアントワネットは王妃の気高さを損なうことなく、毅然として断頭台に散る。

というのがあらすじです。

毎公演、誰がオスカルを演じるのか、ファンの皆さんはそれぞれご贔屓があったり好みがあるのでキャストが発表されるのが楽しみといったところですが、歴代の主な配役を・・・と言いたいところですがあまりにも再演が多いので全て挙げるとなると延々と続くことになってしまいます。

ですので近年の公演をあげていくと、フランス革命から200年という節目と年に再演が行われています。

この時の主なキャストは雪組のサブタイトル「アンドレとオスカル編」で当時のトップスター杜けあきが主役のアンドレを、二番手だったが一路真輝がオスカルを演じました。

星組の公演では「フェルゼンとマリーアントワネット編」でトップスターの日向薫とトップ娘役の毬藻えり。

続いてマリーアントワネット生誕250年記念の年に行われた星組公演では「フェルゼンとマリーアントワネット編」として湖月わたると白羽ゆり、雪組では「オスカル編」が朝海みかるがキャストとなりました。

また、宝塚歌劇団100周年の節目の年には月組で龍真咲と明日海りおが役替わりでオスカル、この二人と蘭寿とむ、壮一帆の役替わりでアンドレを演じ、雪組では「フェルゼン編」としてフェルゼンを壮一帆、アントワネットを愛加あゆが演じ、宙組では「オスカル編」として凰稀かなめが主役を演じました。

こうして見ていくとこれまでのベルばらの長い歴史の中でさまざまなあらすじで上演され、大勢のキャストが関わってきたということがわかりますよね。

2019年『ベルサイユのばら』の公演予定は?

現在まで数多く上演されてきたベルばらですが2019年の公演予定が発表されていますね!

これは初演から45年を記念して行われるスペシャルイベント「ベルサイユのばら45 〜45年の軌跡、そして未来へ〜」というもの。

日程と会場は2019年1月27日(日)〜2月9日(土) 東京国際フォーラム ホールC、2月16日(土)〜2月24日(日)梅田芸術劇場 メインホールとなっています。

このイベントでは歴代のキャストが集結し歌やトーク、名場面、フィナーレナンバーの再現など宝塚ファンのみならずベルばらファンにとってもたまらない!といった感想の公演となるでしょう。

今回、出演が決定しているOGジェンヌさんは初風諄、榛名由梨、汀夏子、安奈淳、麻実れい、日向薫、紫苑ゆう、杜けあき、涼風真世、一路真輝、麻路さき、稔幸、和央ようか、湖月わたる、星奈優里、彩輝なお、朝海ひかる、貴城けい、水夏希、壮一帆、白羽ゆり、凰稀かなめといったそうそうたるメンバー。

さらに劇団からは汝鳥伶、華形ひかるが出演。

そしてこの他に毬乃ゆい、舞城のどか、真波そら、緒月遠麻、鶴美舞夕、羽咲まな、麻尋えりか、扇けい、愛純もえり、美翔かずき、蓮城まこと、稀鳥まりや、咲希あかね、妃白ゆあ、花陽みら、隼海惺、煌海ルイセ、天翔りいら、蒼矢朋季、矢吹世奈といったOGさんたちが出演されます。

チケットは11月17日に一般販売が開始されます。

懐かしい顔ぶれで歴代のベルばらを堪能したい方はぜひ足を運んでみてくださいね!

咲耶の感想

マンガを実写化するとイメージが違ってしまう場合が多いですが宝塚ではあの麗しの王子様オスカルや美貌の王妃を見事に再現しているところはさすがといった感想を持つ作品です。

また、王妃マリーアントワネットについては歴史上では「ワガママ」「浪費家」「国を困窮させた悪い王妃」といったネガティブな印象が付きまとっていますがこの物語ではそういう悪いイメージは全くなく最後まで王妃としての威厳を保ち断頭台に向かう姿が描かれています。

この作品を手がける時にはスタイル抜群で美形のオスカルを日本人が演じても合わないといった反対もあったようですが、近年の男役スターさんたちは昔に比べて身長もかなり高くなり、体格も八頭身で外人を演じても引けを取らないほどスタイル抜群!

なのでまるで劇画がそのまま飛び出してきたかのようなビジュアルを再現できていてヅカファンだけじゃなく原作ファンも満足できるものになっているんじゃないかと思います。

ずいぶん昔に描かれたマンガですが今でも読み始めるとどっぷりハマってしまうほど女心を掴んで離さないベルばら。

これまでも何度となく再演が行われてきましたがこれからも折に触れて時代に合わせたバージョンにグレードアップしながら宝塚の代表作として上演され続けていってもらいたい作品だなーというのが咲耶の感想。

この作品のいいところはそれぞれの登場人物にスポットを当てたバージョンで楽しめるという点。

「違う視点で見るとこうなるのかー」

と、同じ作品でも違った感想を持ち別の雰囲気で楽しめるのもいいです。

さらに、宝塚ではこの時代の演目が他にもあるのでそれらと合わせて見るというのもおすすめの楽しみ方。

歴史に興味がなかった人でも舞台を見ると登場人物に興味を持つもの。

すると世界史に興味を持って調べたくなってしまうもの。

そしてこの時代の歴史にものすごく詳しくなるという思わぬメリットも。

観劇で楽しむだけじゃなく、それに伴って色々な楽しみ方ができるってすごい!というのが咲耶の感想です。

皆さんも、キラキラ、フリフリした少女マンガの世界にどっぷりハマってみてはいかがでしょう。

ということで、今回は「宝塚『ベルサイユのばら』の歴代のおすすめと感想・あらすじは?」でお伝えしました。


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初めまして!咲耶です。

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